• - Prologue -

    ホテルウェディングで紡ぐ物語

    運命を迎えるその朝なぜだか私は落ちついていた。

    何故だろう

    歴史を感じるホテルはいつ来ても「おかえりなさい」「ありがとう」という空気がみちあふれている。

    懐かしいのにどこかいつも新しくてゆっくりできるのに、なぜか背筋が伸びる程よい緊張感。

  • - Story -

    母の想い

    花嫁の母は思い出していた。

    「あなた。30年前の姿に比べたら おなかも出ているし、シワも増えてきた。それなのに今はなぜか、カッコよく見える。まるであの頃を思い出すよう。」

    このホテルのかもしだすどこか緊張感のある空気感に、30年前の特別なあの日を想い出し、そして、花嫁の親になる日

    「いろいろありがとう」

    とつい手をつなぎ微笑んだ。

  • - Story -

    父の想い

    父は安心した。

    息子が選んだ花嫁を初めて紹介された時安心した。

    結婚式を挙げる場所を聞いた時にさらに安心した。

    わが子がこの場所を選んだセンス、悪くないと。

    私は式が始まる前から思わず泣いてしまいそうなほど感動したし、自分の子育ては間違っていなかったんだと思い、またなんだか今までにない達成感を感じた。

  • - Story -

    友人の想い

    なるほど、こういう場所での結婚式を選んだんだ。

    風格を感じる会場とは。

    ここはホスピタリティっていう言葉が、一番似合う場所かもしれない。

    そこにある緊張感のようなものも、落ち着きのようなものも、そして歴史のようなものもすべてが品格あるものに思えてくる。

  • - Epilogue -

    エピローグ

    ホテルでの結婚式をみんなはどう思うんだろう。

    不安な気持ちもあったけど、みんなの幸せそうな笑顔に包まれて、私も幸せだった。

    家族も、友人たちも、仲間たちも世代を超えてみんなが喜んでいた。

    それは確かに積み重ねられてきた、時間のおかげだったかもしれない。